東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例 のお話

この手の条例は、「いつもいつも○○はダメ」 っていうネガティブリストみたいになってるけど、本当に青少年のの健全な育成を目指すならば、ネガティブリストではなくポジティブリストでないとダメだと思う。
つまり、「こうしてダメ」 という否定的な事柄ではなく 「こうなりたい」 「こうしたい」 というポジティブな影響を与えないとダメだと思う。


翻って、ちょっとソースはないんだけど、青少年の意識調査みたいなもので、「身近に尊敬できる大人はいますか」 と問うと、半数以上は 「尊敬できる大人はいない」 と言うような調査結果が出るわけですよ。 (おいらが見たいのは数年前の朝日新聞の調査だったけど、ソースは見つけられなかった)


○○してはいけない・・・って言うようなネガティブリストを例え幾つ積み重ねても、それは全く建設的な方向へは向かわない。でも、「こうなりたい」 「こういう人間になりたい」 という目標になりうる大人が身近にいればそれは青少年にポジティブな影響を与えると思う。

敢えて言うけど、こんな条例は本末転倒も甚だしい。
健全に育って欲しいなら、青少年に憧れを抱かれるような大人を育成しないとダメだろ。そこをスルーして起きながら、「あれはダメ。これもダメ」 といっても何ら効果はないと思う。


ダメな人ほど、ネガティブリストみたいな規律を作りたがるんだよね。それで物事がうまく行くって、当の本人は思っているけどそれは本人だけ。

「こうなりたい」 「こういう大人になりたい」 っていういう風に感じさせる大人が身近に居れば、こんな条例は元々必要ない。こんな条例を作ることは政治家の無能を示す以外、何の証明行為になるだろうか。と思う

重ねて言うけど、安易に何かを禁止すればいいと考える人は、決して他の人にポジティブな影響は与えられないんだよ