日清戦争前夜

「盧大統領は先走り過ぎた」 対日強硬発言に批判の声 (朝鮮日報)

李鍾贊氏は 「大統領が日本を訪問した際、『私は歴史について取り上げない。これから未来についてのみ話していく』と述べたことを日本人はまだ悪用している」 とし、「今も大統領が先走って頻繁に発言していることが、かえって外交に支障をもたらしていると思う」と述べた。
という言葉で締められているこの記事。
盧武鉉 (敬称略) は、「私は歴史について取り上げない。これから未来についてのみ話していく」 と言う発言をした。しかし最近は 「過去の歴史に対する・・・(以下略)」 と言い始めた。日本人はこれをして 「言行不一致」 と批判する。しかし、それは日本人が盧武鉉の発言を悪用しているからであって、盧武鉉は悪くない。しかし、盧武鉉が直々に乗り出すのは悪い。という趣旨のインタビュー記事です。
韓国の政治家ってこんなんばっかだな。

ちなみに朝鮮日報の社説 大統領が表舞台に立つ外交に対する懸念 (3/23)朝鮮日報はこういっている。

世界のどんな国でも外交懸案が生じる度に大統領が自ら外相の役割を代行するケースはない。それがいかに危険な行為かをよく知っているためだ。国家間の異見や葛藤は実務ラインを通じて表明することが外交の基本だ。相手のいる国際関係で、自らの意志を100%貫くことは不可能なだけに、国家の首脳が前面に立って一度発した自分の発言を覆す状況になれば、国家の威信が失墜するためである

良くわかってらっしゃる。
だから韓国は国際的に孤立を深める。

盧大統領「韓国の選択によって北東アジア勢力図変わる」 (朝鮮日報)

盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領は22日、陸軍3仕官学校の卒業式に出席し、演説で「今後われわれがどのような選択をするかによって北東アジアの勢力図は変わるだろう」と述べた。

 盧大統領は「今やわれわれは韓半島だけでなく北東アジアの平和と繁栄に向け均衡を保つ役割を果たすだろう」とし、「はっきりさせるべきことははっきりさせ、協力すべきことは協力し主権国家として当然の権限と責任を果たしていきたい」と述べた。

 盧大統領のこうした言及は単なる原則だけでなく、政権中核が従来の韓米日同盟に対する問題意識を示すもので、注目される。現在の政権核心の間では、米日の北東アジア政策に対する否定的な認識が広まっている。

 政府のある高官は「韓国が『韓米日南方3角同盟』の一翼を担った北東アジアの秩序は冷戦時代に作られたもの」とし、「われわれがいつまでその枠内に閉じ込められてはいられないだろう」と述べた。韓半島を中心に韓米日の「南方3角」と朝中ロの「北方3角」という戦線のなかでこれ以上閉じ込められてはならないという意味だ。政府の他の高官は「韓米同盟を破棄する意味ではない」とし、「しかし、米日と中朝が戦線を形成し、緊張を高める状況のなかで、米国が韓国に排他的同盟を強要することは受け入れられない」と述べた。

 同高官は「北東アジアに南方3角と北方3角が衝突する戦争構図はこれ以上あってはならない」とし、「韓米同盟を根幹にしながら、北東アジアの主な当事国が多国間安保体制を構成することが盧大統領の考えであり、米国側にもこうした前向きな役割を求めている」と述べた。また「盧大統領はこのままでは北東アジアに新たな冷戦構図が作られる可能性があると見ている」と述べた。

 盧大統領は20日、ライス米国務長官に会って「米国は北東アジア秩序を戦略構図と受け止めるかもしれないが、韓国には宿命(destiny)」としながら排他的同盟ではなく、包括的同盟を求めたとされている。

 政府高官は「盧大統領は日本が中国と北朝鮮を敵視し、緊張を高めている点に深い憂慮を持っている」とし、「新韓日関係ドクトリン」を発表した背景にはそうした憂慮もある」と述べた。
同日、盧大統領の演説は結局、今後米日が中朝を相手に圧力戦略を駆使する場合、大統領自身は「NO」と答えるという予告だと見られる。

問題は、高官が述べている「排他的同盟」云々です。現在東アジアは中国・北朝鮮という共産勢力と、日本・アメリカ・台湾・韓国という自由主義勢力に色分けされています。で韓国は、アメリカとも同盟関係を保ちたいが中国とも同盟を結びたいという意志を明らかにしたわけです。そして、そうすることで 「北東アジアの平和と繁栄に向けて均衡を保つ役割を果たす」 といっているわけです。

はぁ〜〜〜〜〜?

アメリカ君と中国君は仲が良くありません。韓国君はアメリカ君にも中国君にも 「僕は君の味方だよ」 と言っています。
・・・・・・
・・・・・・・・・・?

そんなわけないじゃん。「結局お前はどっちの味方なの?」 って聞かれて終わり。どちらからも信用されないわな。そんな都合のいい自分勝手な話はありませんよ。両方と仲良くしたいのならば、両方との同盟を破棄して中立化すればいい。対立する両方と味方などありえません。
こんな天動説みたいなことをいつまでも言っているから韓国は孤立を深めるんだけど、そのことを理解できていないみたい。

私は常々アメリカ、日本、台湾、韓国、東南アジア諸国の相互安全保障条約の締結とブロック化によって対中包囲網を敷き、その枠組みの中で中国の帝国主義を牽制・対抗すべきだと思っていたのですが、もはや、韓国は当てにならないのかもしれません。今の状況は日清戦争前夜の東アジア情勢に極めてよく似ている気がしてきました。さて、歴史は繰り返すか、それとも歴史に学びこの国難を乗り越えられるか、今後を見極めたいものです。