人間だからなぁ〜

幼いときは死と言うものが怖かった。とても恐れていた。自分の死も家族知人縁者の死も怖かった。大人になってゆく過程で幾人かの死を目の当たりにし、人は死ぬことを許容するようになる。
今、死に対して怖さはない。人間だからなぁ〜と。仕方ないのである。しかし親しい人の死は嫌なことに変わらないから、長生きして欲しいと思っている。口に出さずとも、当たり前のようにそう思っている。


昨日の晩、私の元に訃報が訪れた。
高校からの友人の死の報だ。予兆もなにもなく、突然亡くなった。
聞けば、亡くなる前日まで、普通に生活していたそうである。
突然死と言うものだろうか。聞けば、最近は30台でも突然死は増加中とのコトだ。

GWに帰省したときは都合が悪く会うことはできなかったのだが、「じゃぁまたお盆にでも(飲もう)」などと普通に話していた。そんな当たり前すぎるコトが永遠に叶わない約束になるなんて。

実を言うと、あまりに突然の出来事過ぎて一晩たっても現実感覚は乏しい。虚報であって欲しいとかいう願望ではなく、また、友人の死を受け入れられないわけでもなく、ただ、突然すぎて面食らっているのである。でも後悔という形を借りて、実感は次第に強まっていく。嫌な実感だ。


人間だからいつかは死ぬんだろう。
だけど、こんなに突然いなくなってしまうなんてね。
こんなこと、あるんだな。現実なんだな。