どこでも同じ

ポーランド首相:ナチス侵略なければ人口2倍…発言が波紋


 【ブリュッセル福原直樹】第二次世界大戦ナチスの侵略がなければ、ポーランドの人口は約2倍だった−−。ポーランドカチンスキ首相が地元ラジオで行った発言が、欧州憲法の再生を目指す新条約を検討するため、ブリュッセルで開催中の欧州連合(EU・27カ国)の首脳会議で波紋を呼んでいる。多くのポーランド人がナチス・ドイツの犠牲になった大戦を理由に、歴史的に対立する議長国・ドイツをけん制したと受け止められている。


 ポーランドの人口は約3800万人。EUが多数決を行う場合、政治的妥協でポーランドには人口8200万人のドイツとほぼ同数の票数が与えられている。新条約では、各国の人口比をより正確に反映して票数を再配分する方針だが、ポーランドは現在と同じ票数を求め、交渉の障害になっていた。


 カチンスキ首相は「失ったものを取り返すべきだ」と、要求理由を説明した。各国首脳は21日、「ばかげている。歴史を持ち出す場合ではない」(デンマーク)などと一斉に反発。交渉取りまとめを目指すドイツのメルケル首相だけが言及を避けた。


毎日新聞 2007年6月22日 10時14分 (最終更新時間 6月22日 10時22分)

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070622k0000e030010000c.html

政治利用できるのならば何だって持ち出すのが政治というモノ。相手の言うこといちいち真に受けていられない。被害者は、いつまもでも被害者でありたいモノで、それがいつまでも続くと思いたいモノなんですよ。