はてなかしまし物語::石川梨華さんモーニング娘。卒業


てってけさん (id:tetteke) から指名を頂き、『はてなかしまし物語::石川梨華さんモーニング娘。卒業』 ダイアリーリレーに参加させていただくこととなりましたたんばぱです。こんばんわ。

まずは、当企画の発起人であるid:konkonholicさんに謝辞を。
hatenaを主戦場としていない私が参加する事に、多少の申し訳なさもあるのですが、人の縁もあり、こうした記念すべき企画に参加できて光栄に思います。

前書き終わり


玄宗皇帝と楊貴妃の愛を綴った白居易の長篇叙事詩長恨歌」 の第八段に、愁い悲しむ楊貴妃の姿がこう表現されています。
「愁い悲しむ楊貴妃の頬をつたう涙 春の雨に濡れた梨の花を見まごう」

「梨の華」 と書いて梨華。
梨の花は 「畑の桜」 と呼ばれるほど桜の花によく似ている白い花で、開花時期はだいたい4月中旬。白い桜という形容にぴったりの、美しく可憐な花です。
奇しくもと言うべきなのだろうか、梨の花が散り終えた頃、モーニング娘。に咲いた梨の華も散ります。

楊貴妃は傾国の美女とも言われ、その最後は無惨なものでした。しかし石川梨華は興国の美女とも言うべき人で、それは決して過分な表現ではあり得ないと確信しています。
彼女の愛嬌は人を笑顔させ、ギャグを飛ばせば失笑を買い、コメントすれば苦笑を誘いました。石川梨華の周りには絶えず "笑" があって、私たちはその全てを愛しました。
モーニング娘。としての彼女は、先輩から見てたとき頑張り屋さんで挫けない、健気で生真面目な後輩でした。後輩にとって彼女は良きアドバイザーであり、心強い先輩であり、親しみやすいお姉さんでした。出しゃばりすぎることもなく、かといって控え目過ぎることもなく、周囲全体に気を配ることを忘れず、責任感と問題意識を持ちながら娘。の支柱としての役割を立派に果たしてグループに貢献しました。
モーニング娘。に興味を持ってから今まで私は、石川梨華モーニング娘。を見ていたのではないかと錯覚することが度々ありました。石川梨華の卒業に、寂寥の念は已むことを知りません。

卒業が告知されたとき、損失感に不安をかき立てらました。しかしその不安は今はもうありません。後輩は一回りも二周りも成長し逞しく、そして頼もしくあります。しかしそれでも寂寥の念は已みません。理屈ではどうにもならない矛盾を抱え続けている自分自身を再発見してしまったことに、石川梨華の存在の大きさを思い知ります。
ただいつか、石川梨華のいないモーニング娘。が 「ザ☆ピース」 を歌い、そこに石川梨華の残像を見つけなくなったとき、自分なしで 「ザ☆ピース」 を立派に歌いこなした後輩を見て、他の誰よりも、そして自分のことであるように喜ぶ石川梨華の姿に既視感を覚えていたりもします。
それは 「長喜歌」 の第八段に、
「喜びに輝く石川梨華の頬をつたう涙 春の雨に濡れた梨の花をみまごう」
と記載されている通りの情景。

はてなかしまし物語::石川梨華さんモーニング娘。卒業 <了>



さて次のバトンなのですが、何をちょこざいなお月様のpouseさん (id:pouse)、松本アルミニウムのaluminumさん (id:aluminum) に是非バトンタッチしたく思います。お忙しい中かも知れませんが、どうかバトンを受け取って頂けますようお願いします。