倖田界隈ヲチ所感3 「へそ曲がりのまとめ」


エイベックスは、自社のドル箱タレントの騒動を収拾するにおいて、先の沢尻エリカの顛末から一体何を学んでいたのだろうか?


謝罪インタビューには違和感がある。それは上に述べたとおり。
で、述べなかった点と言えば・・・


界隈を見てると謝罪インタビューの動画が結構残っている。著作権云々が問題になっている昨今、フジテレビ側としてもエイベックス側としても、TVで放送されたコンテンツがネット上で公開されているコトは好ましくない。それが彼らのスタンスだ。
さらに言えば、放送すれば、その動画がネット上にUPされることは十分に予見できた事柄だ。
謝罪インタビューの放送時間は夕方。社会人がリアルタイムで視聴するには難しい時間帯だ。


誰のための謝罪インタビューだったのか。


ファンのための、ファンに向けたインタビューだったと思う。
ぶっちゃけ、失言に傷ついた人のことなど、知ったこっちゃないのかもしれない。


エイベックスは、自社のドル箱タレントの騒動を収拾するにおいて、先の沢尻エリカの顛末から一体何を学んでいたのだろうか?
沢尻エリカは女優だった。倖田來未はアイドルであった。
沢尻エリカを干すのに比べれば、倖田來未を干すのは難しい。小売店には彼女のCDだのが置いてあれば売り上げは計上される。小売店からCDなどの商品を引き揚げなければそれでいい。倖田來未を干すのは沢尻エリカほど容易ではないのだから、CD等の商品を小売店から撤収しない限り、プロモーションの自粛程度ならば本業へのダメージコントロールができる。


アンチは元より、非ファンは謝罪インタビューのターゲットとしてそもそも対象外だし、失言の被害者もこの際二の次。
ただ、商品を買ってくれる、元々のファン(の購買意欲)をつなぎ止めるための謝罪インタビューだったならば意味がある。ファンをつなぎ止めるために。
うがった見方をすれば、応援の意思表示としての購買さえ期待できるかも知れない。
何しろ、本人が表に出ず、公式サイトも更新を停止して、プロモーションを行わなければ、ファンが応援の意思表示をする方法は商品の購入に限定できるのだから、これもプロモーションと言えないこともない。


放送は夕方。しかしファンならば録画するなりして間違いなくインタビューを見るだろうから時間帯は問題にならない。
ネットにアップされた動画も、動画のアップが予見されるとはいえ、削除を強く働きかけなければ残る。そして、あらかじめ削除を強く要請することもできたはず。録画もできるしネットにも動画がある状況ならば、ファンは必ず謝罪インタビューを見る。
そのインタビューで、今までとは違う服装で、いつもとは違う殊勝な態度で、涙を見せれば、ファンを繋ぎ止めるには十分な演出になるだろう。ファン心理を刺激する仕掛けは十分すぎるほどだ。

ここまでセットアップされればさらに応援したくなるのもファン心理だろう。
この騒動で彼女のファンは出口を見いだせないでいるだろう。彼女がインタビューで謝罪することは、ファンに対して一定の出口を作ってあげることになる。「もう謝ったんだから許してあげよう」 とか 「今回の経験を生かしてこれから頑張ってね」 とか。一番の効果は 「謝罪したのだから、それで許してあげられない人は云々」 と自己正当化の口実を提供できること。(← 相当に意地の悪い見方)

彼女のファンのための謝罪インタビューだったと考えると、結構腑に落ちる。


どうせどうやっても非難批判をかわせないのならば、むしろ開き直って、ファンを繋ぎ止めるための機会として生かし切り、知恵を絞って丹念に演出を凝らしたとすれば、なかなかに商売上手なエイベックス。
沈静化するつもりならば、「私は無知でした。しかしこの機会に勉強して色々勉強しました。赤ちゃん特有の病気などもあるんですね。初めて知りました。新生児医療の研究ためにアルバムの売り上げの○%を××に寄付したいと思います」 とか言及したら、どうなっていただろうか・・・。


一応の断りを入れると、あくまでも私の個人的な憶測、推測の類であり、何者も非難する意図は持ち合わせておりません。
私が理詰めで考えたとき、こーいう事情ならば納得できる。と言うことを書き連ねただけでありますので、エントリの内容については読者の方々にも許容していただきたく、お願いいたします